ニューヨーク三部作
細かなこと言ってもいいですか? 『シティ・オヴ・グラス』は文庫本(十版)で読んでたんですけども、ページ肩のところにノンブルと作品名書いてあるんですが、それが途中から「シティ・オヴ・グラス」が「シティ・オブ・グラス」に変わっちゃうんです。すげえ気になる。意図的ではないですよね。ミステイクですよね? 本になったあとで気づいた編集者の気分になってドキドキしてしまいます。胃が痛くなってしまいます。
それはいいとして、「ニューヨーク三部作」はニューヨークが共通舞台であるだけで、内容は無関係とか聞いてたんですけど人物の描き方も(第一作と第二作を見る限り)密接ですね。人物の名前を徹底的に無意味にすることで虚無的な味を出してるというか。確かな存在なんてどこにもなくて。第三作も買ってきたので暇見て読みましょう。
消耗品
村上龍のこのシリーズ、もちろん「消耗品」はとっくにテーマでなくなっているのだが、わりと好きです。「誰も作家のメッセージなんか必要としていない!」とはそのとおりなんですけど。
すんません、いま土曜の午前中に書いてるんですが、もう30分ほどで出ないといけないのであまり書く余裕がありません。夜は仕事疲れでキュッって寝ちゃうのでこんなバタバタしてて。連休は実家に帰ってます。すんません。
無事です。
ほんとに仕事が忙しいんですよ今。もう体力げっそり失ってます。2年ぶりくらいの大寒波に襲われてましてね、残業の日々です。しかもこの土日はろくでもない労働組合の仕事で潰れちゃったし、その前の週はISIZEのオフだとかで二日酔いでしょ、来週は連休だと思ったら実家へ帰らなきゃならない用事が入っちゃうし、防空壕も掘らなきゃいけないし、休養とる暇もないんです。もちろんサイト更新が思うようにできないことの言い訳なんですがね。なんでこんな時期にふたつめのサイトなんて作っちゃったんでしょうか。
これも忙しさのせいにしちゃいますけど、「無事です」ってメールがニューヨークの友人から届いて、ニューヨークに友人が住んでいることを思い出しもしなかったことに恥じ入りつつ(ほんとごめんなさい、ほんとごめんなさい)、もういろいろワヤなんですわ。
全部捨てて逃げ出したいです。カナダでもギリシャでも逃げ出したい気分です。例えば明日の朝、パスポートだけもって空港行って、フライトボード見て行き先決めて飛行機のっちゃえば、この忙しさからは逃げられるんでしょうか。そういう夢想をよくします。
テロリズム。
いやはや大変なことになってますね世界は。米国テロ事件。「ワールドトレードセンター」をはじめとしたビルに、「ハイジャックした旅客機」で「一斉に突っ込む」という、どの部品をとっても小説的なというか、漫画的なというか、それがリアルである事実にめまいがしそうです。善悪の判断を超えて「美しい」とさえ思ってしまいました。そんなこと言っちゃいけないんですけど。戦争になるんでしょうか。キリスト世界とイスラームの戦争になるのでしょうか。仏教徒にできることはなにかあるのでしょうか。「台風が上陸する」という報を受けたときのワクワク感と似たような高揚状態にあります、僕。
でも思うんですけどね、日本も「テロリズム許すまじ」って発言するわけじゃないですか。「米国の報復攻撃に協力は惜しまない」って言うわけじゃないですか。合ってるのかそれは? テロリストに標的とされたときにきちんと自国民を守れる国じゃなきゃ、そんなこと言っちゃいけないんじゃないか。と思ったりしてましてね。がんじがらめで軍隊を動かせない国にそれが可能なのかどうか? 例えば日本の国会議事堂が同じように崩れ落ちたとして、それが防げないのはしようがないとして(それがテロだからね)、報復ができないのもまぁしようがないとして、次の攻撃に備えて各地に迎撃隊を配備することも怪しくって、わざわざ日本を守りにきてくれるだけの余裕が米国にあるのかどうかも怪しくって、どうすんのさ? そんな軍事的に無力な国が、こういう場でモノを言うことにすごく疑問なんだけど。どうなの?
BSデジタルってやつで。
ISIZE BOOKの「日替わり書評」に参加させてもらってるわけですけど、その書評メンバーの懇親会があって出席してきました。まぁ、オフ会ってやつですね。昨年もあって第二回にあたるので、前回会った人もあり、はじめて会う顔もあり、なかなか賑やかなものでした。みなそれぞれ強力な書評サイトを運営されている方々ばかりなので、学ぶこと多々でしたね。特に出版社を起こされたO氏には、出版界のあれこれを聞けて有意義でした。やっぱり本の話を肴に飲むといい気分です。
いい気分なんていいながら、三次会、朝までぐはっと飲んで泥酔してしまいました。
1点告知。BS日テレで「旅と現代文学。」が紹介されるそうです。9月20日(木)21:30~21:55、BS日本テレビ4chの番組「Casa Sony」。毎回テーマを決めて2~3のサイトを紹介しながらトークする番組らしいのですが、恐らくは書評とか本を探すとかのテーマなんでしょう。こんな小さなサイトに目をとめた有能な担当者に感謝です。
BS見られる方、ぜひ見てみてください。で、どんなだったか報告くれると嬉しいです。というのも僕はBSの設備はおろかテレビも持っていないので見られないんです。
さて。田口ランディ、これで7冊目になるんですが、彼女のキャリアのなかで『コンセント』からの小説作品がいかに異質なものか分かります。こういう気取らないエッセイが本来の持ち味なのかもしれませんね。
2冊同時進行
100字レビューの「最近読んだ5冊」の下のほうに、現在読んでいるところの本と、積読本を記載してるんですが、そんなところ誰も見てないですかね。現在進行中の本、これからは2冊書いておくことにしました。ずっと前から2冊同時進行で読むリズムになってるんですが、そのうちの主のものをこれまで1冊ずつ書いてたんですよね。そうすると別の本が追い越して掲載されたりと不自然さも出てきてたので。だからどうしたって話なんですが。
2冊同時進行というのは、通勤電車内および会社帰りの夕食時に読む単行本と、昼休みにポケットに入れて出て(やっぱり)食べながら読む文庫本という内訳です。食べながらってのは無作法なことですが、なんか読んでないと落ち着かないんですよすんません。そうすると週に単行本が2冊、文庫本が1冊というくらいのペースで読み終わります。家では土日にたまに読むくらいなので、ほとんど外で読んでます。
いや、なんでこんな話してるかと言うとですね、今日の「昼休み本」は田口ランディの『スカートの中の秘密の生活』だったんですけどね、これ読みながら中華丼食ってたりするなんてのは無作法というより、人間として重大な欠陥があるんではないかと不意に思ったりしまして。よくないことなのかしらん。
浜田省吾ライブへ。
上記「評価基準等」というのは100字コーナー開設当初から置いてあるもので、本の紹介文を書くにあたっての基本的スタンスを述べてた部分なんですが、不意に思いついて書き足したりしてみました。必要な視点がすっぽり抜けてたり(あるいは意図的に抜いてたり)する文章なんですが、なんか思いついたらまた書いていくようにしましょう。
ところで土曜日、会社の知人に誘われて浜田省吾のライブ見てきました。多分、知り合いの中で一番の浜省好きとして、僕に声を掛けてくれたのでしょう。ツアー初日、幕張メッセのライブでした。これからそのツアー見にいく人のために曲順なんかは伏せますが、よかったですよ。あの身のこなしの軽さは驚くべきものがあります。日ごろジムとか通って体鍛えておかないとあの年であのフットワークは手に入らないでしょう。などと自分の自堕落な生活おもんぱかったりしてた次第。
冒険
9月です。また夏が去って行きますね。
投稿コーナー、いいかげんネタ切れで息切れしてるんですが、今月のテーマは「こんな冒険がしてみたい!本」です。だめですか? いい企画あったら教えて。ほんとに。
すいません、最近疲れ気味なんです。
サイパン出張
いやはや、出張から帰りました。仕事の内容は社益に反する恐れがあるので(?)詳しくは言えませんが、とりあえずサイパン方面ということで。大変でしたよもう。いきなり飛行機遅れちゃうし、雨季にプラスして台風の影響残って終日雨降ってるし、台風で人が流されてまだ見つからないとかでメインビーチが封鎖されてるし、仕事にならねぇなと思ってたら予定外のシュノーケリングに連れてかれて海亀見てるし、デジカメ持っていったものの会社のカメラで15本も撮ってりゃデジカメ出す暇もないし、ゴローとユリの結婚式場見にいっても何喜べばいいのか分からないし、中学英語レベルのままで未だにthの発音怪しいし、見目麗しい女性が一人で飲んでないかとホテルのバーに行ったら女性はおろか人っ子一人いやしないし、気づけばチャモロなバーテンと差し向かいで五目並べチックなゲームやる羽目に陥ってるし、惨敗してるにも関わらず「I enjoyed it.」しか英文浮かばないし。いやはや。
本は厚めの文庫を三冊持っていったんですが、あまり読めませんでした。ビーチで寝転がって(仕事さぼりながら)本を読もうという野望は、志半ばで終わりました。ちょっとした晴れ間ができたら仕事のフォローに走らなきゃならなかったので、ビーチで寝てる暇なんてありゃしませんでした。いや、ほんの小一時間はできたんですけどね、内緒で。それでも日焼けだけはなぜか思い切りくらってて、すでに顔面崩壊中。いやはや。
『ニュークリア・エイジ』、ホテルで寝る前に読みついだわけですが、めちゃめちゃ面白いです。久しぶりに五つ星つけました。あまり説明する体力も残ってないんですが、読んでみてください。
ポルノ好きにはおすすめ
いや、別にすごい勢いで読んでるわけでもなくって。『リビング』と『触覚記』は土日に読み終わってたんで。あまりまとめて書く元気がなかったのね。明日(日付変わってるから今日だな)出張に出るんですが飛行機時間が早いので、寝坊防止のために今晩は寝ないことにして、朝まで更新だとかで時間潰してるんです。はぁ。まだ荷造りも着手してないんですが。どうせ初日は移動日で仕事はないので、飛行機で仮眠取れば寝てなくても大丈夫でしょう。
で、『触覚記』、ちょっと低めに評価してみたりしてるわけですけど。たまたま自分に合わなかったというだけで、いわゆる「駄作」というものは存在しないと思ってる(思い込もうと思ってる)ので、そうなると最終的には「どんな人におすすめか?」という切り口しか残ってないと常々思ったりもするんですが、この本は「ポルノ好きにはおすすめ」です。でもこの本、なんでポルノの棚に並ばないんでしょうか。文春文庫の棚に置いておくよりは、ポルノコーナーに置いたほうがよほど適切な読者と出会うと思うのですが。皮肉っぽく言ってるわけでもなんでもなくて。例えば大江健三郎が絵本を書いたら、文芸コーナーではなく、絵本コーナーに並ぶべきだと思うんですよね。同じ意味で、『触覚記』はポルノコーナーでしょ。違う?
はい。それで出張というのはサイパン方面なんですけどね。なんで真夏のリゾートに仕事しに行かなきゃならないのか。仕事は前半でさっさと終わらせてですね、後半はビーチで寝転がって本でも読んでたいと思います。やってられねぇので。ここ、会社の同僚たちが読むことを明確に意識しながら吐き捨てて出発です。では。
ジンセイファンとヒトナリファン
ふー。なんだか一人で忙しくしてるような気がします。もうひとつのサイトのほう、やっぱり立ち上げ周辺はゴタゴタしていて、本家当サイトに回す余力がなかなかありません。すいません。別サイトの話をここでするのは控えるべきなんでしょうが、むこうにはこういう日記風(?)のコーナー作らないのでここでいろいろ言っちゃいますけども。あれで落ち着くつもりもまだ全然なくって、「全曲解説」をやったので今度は全著作解説をやってですね、それはここの100字レビューを半ば転載という形になると思うんですが著作の解説をやってですね、「この本好きなら聴いてみて!」「この曲好きなら読んでみて!」と互いに関連曲・本を挙げて結びたいんです。それで「ジンセイファン」と「ヒトナリファン」が互いにクロスしてくれると嬉しいなと。「この企画力を褒めろ!」「会社仕事に生かせと叱れ!」という感じですわまったく。というかサラリーマンの休日の趣味というレベルを超えつつあって身の危険も感じております。こんなことやってていいんだろうか?
ところで私、21日から27日まで出張で外します。更新・掲示板レス・メール対応等できなくなるのでご了承ください。
新サイト・ツジジンセイを読む。
もう大変ですよ。何がって、新しいサイト作りまして。それも、誰も予想も期待もしてないと思われる、辻仁成のファンサイトです。作家ひとなりのほうではなくって、ロケンローラーじんせいのファンサイトなんですけどね。歌詩を読むことを中心にすえながら彼の音楽を紹介するサイトにしたいと思っています。その名も「ツジジンセイを読む。」です。まだ準備中の部分もあるんですが、興味のある方は足を運んでいただけると幸いです。
実は10~13日とお盆休みをいただいてたんですが、実家へも帰らずにパソコンの前で過ごしてしまいました。早急にコンテンツも増やし、軌道に乗せたいと。構想一週間、実作業一週間といったところなんですが、もう会社にいても文脈だとか構成だとかが頭を巡り、すんません、仕事手についてませんでした。
もちろん、この「旅と現代文学。」も引き続き全力投球なんですけどね。もう時間いくらあっても足りないです。会社をやめてこれで食っていく道ってないもんだろか。
ああ、今日はもうひとつ言っとかなきゃならないことがあったんだ。ブックオフ町田中央通り店はすごい。首都圏最大という噂を聞いてたので一度行ってみたいと思ってたんですが、このお盆休みに初めて行ってきまして。いやー、素晴らしい。そりゃ新刊書店も潰れるわけだわ。1階が漫画、2階が文庫・新書、3階がハードカバー、地下1階がCDになってましてね。とにかく広いしモノの数が飛びぬけてます。逆上して1万2千円のお買い上げになってしまいました。「迷ったら買う」が古本屋では鉄則なんですが、さすがに半分くらい諦めてもこの金額。みなさんもぜひ。
幽霊たち
掲示板等でおすすめいただいていたオースター、行ってみました。これ、ネタバレにならないように解説するのは至難の技で。感想書こうと思うとその構造に触れざるを得ず、ぼかしてみようと思ったらもともと曖昧な部分も多くってモザイクにモザイクかけるみたいなことになりかねず、どうにも困ります。じゃあこう言おうか。「気に入りました」。ああ、一言で終わってしまった。
結局、周到に伏線を張られた小エピソードの魅力ってのは分かるんですが、それよりも、やっぱり「結論」の処理の仕方が(あるいはブラックの告白方が)すげえなって思うもので。なのでこういう読んでない人も見る場では何も言えないのです。
読書感想文書きましたか。
もう8月ですよ。早いもんですね。
投稿コーナー、今月はかなり奇妙なお題にしてしまいました。夏休みに書いた読書感想文を、どの本でどんなことを書いたのか教えて、というテーマです。今もそういう宿題ってあるんでしょうか。「子供を本嫌いにするだけだからやめるべし」とか言ってなくなってたりするんでしょうか。僕もあれはすごい嫌で。そのぶん記憶には全然残っておりません。でも、みなさんが読書感想文ってやつとどういう関わりをしてたのか、ちょっと知りたいなと思いまして。幸せな本との出会いなんかも生まれてるかもしれませんし。課題図書をきっかけにこの作家にはまった、とかね。
あるいは、「こんな変わった本で読書感想文を書いたんだぜ」という自慢?とかもいいですね。『インターネットナンパ術』とか『般若心経』とか。投稿お待ちしてます。
藪の中で
『藪の中で…』は「ポルノグラフィ」です。サブタイトルとなってますし。著者がポルノとして書いたのならポルノなんでしょう。確かに性描写、キツイです。電車で読んでてもキツイです。官能小説が果たすべき役割をきちんと果たしてくれる作品です。
フランス書院だとかの「いわゆる官能小説」は18歳未満は買えなかったりするので、こういう良質のポルノを文学作品であるという言い訳のもとに読むことができるってのは、18歳未満の人にとってはありがたいことでしょう。何の話だ?
ネット上の文章表現
村上龍の新作。彼のサイト「tokyoDECADENCE」で掲載されたものですね。途中でサイトは閉鎖され、雑誌「ダ・ヴィンチ」に場を移して書きつがれたと。有料会員制というサイトであったため、僕は無料サンプルのShockwaveだとかちょろちょろ見てまわり、すげーって言って帰るに留まってたんですが、あの中にはこんなものがあったんだね。
なんだかすごく変な小説です。バランスというか力点の置き方が前半と後半でかなり違ってます。まぁあえてそうしたんでしょうけども。あとがきで否定されてますけど、やっぱりインターネットと紙媒体では書き方変わってくるんじゃないのかな?
明らかに読者層が違いますし、視認性だって違いますし。無意識なりとも書きようは変わってしかるべきというか。そもそも長く密度の濃い文章を読むのに、ディスプレイは適してないとも思うんですよね。そういう意味ではあれをネットに載っけちゃったのは凄いことですけども。そのステージの違いをバランスとろうとして、あるいはもっと極端に歪さを見せようとして、変な小説になっちゃってる気がします。もちろんどこを切っても村上龍印なんで、それも意図的に見えるわけですけどね。
なぜ清水國明?
「エアコンの調子が悪い」って今月頭の時点で言ってるのにまだ直してなくって、そろそろ本気で往生しそうな気温になってきました。物を考える気力が蒸発しつつあります。殴る蹴るの暴行を加えると時折いやいやをするように動くんですが、もはや限界か。
最近、暑さのせいもあるのか三ツ星評価ばかりつけていて、無条件絶賛な本に出会えません。何か素晴らしい本はないですか? 真新しい作家に触れてみるべき時期なのかもしれません。今日は会社帰りに人身事故だとかで五反田で電車が止まってしまったので、時間つぶしにブックオフ五反田店へ行ってきたんですけども、何も買わずに帰ってしまいました。掲示板でもりあがってたポール・オースターをちょっと探したんですが、置いてませんでしたね。
ところでブックオフ。「本っを買~うな~らブックオフッ♪」という、スーパーマーケットのCMみたいなジングルが以前は耳に障ってたんですが、最近は「清水國明が教えちゃいます」が気になってしようがありません。なぜ清水國明?
物語の舞台検索
なおざりにしてあった「物語の舞台へ」コーナーが、「物語の舞台検索」としてリニューアルオープンしました。リニューアルというよりは新コンテンツと言っていいものだと思うんですが、スタンスとしてはテコ入れ上位互換バージョンといったところで。つまりは先日言ってた「新しい出し物」ってやつですな。有言不実行にならずよかった。
興味がある土地、それはこれから旅に出る場所でもいいですし、なじみの場所でもいいんですが、とにかく地名を検索窓に入れて検索すればあら不思議、そこに関係する本がリストアップされるという検索系のコンテンツとなりました。トップページで毎日更新している「今日の旅先案内」の過去分および未来分(?)が検索できる、と考えてもらえればいいと思います。ちょっと分かりにくいインタフェイスかも知れないんですが、いろいろやってみてもらえれば。
オフ会参加者にはプレ公開して意見を聞いてみたりしてたんですけども、やはり夏の旅行シーズン前というタイミングで出すべき、と本日正式オープンです。まだデータ数も少ないのですが、徐々に増やしますのでご期待ください。
もちろん登録してあるデータは僕が持っている本に限られてしまうので、ジャンルかなり偏ってますしあなた好みの本は出力されないかもしれませんが、これをひとつのきっかけとして手にとってもらえれば幸いです。
本当に手を変え品を変え、本を手にとってもらうきっかけになりたいと思って日々サイト運営してるんですわ。何の他意もなく。トラウマのひとつやふたつはあるのかもしれませんが。
第一回・旅と現代文学。オフ
オフ会が無事終了しました。参加者のみなさんありがとうございました、お疲れ様でした。簡単にオフ会の模様を報告しておきます。
日時は14日(土)18~23時。参加者はt_bear、はだちん、Y-tarou、あんこ、蒼い弾丸、豊、芝田の7名。会場はくいものやKAYA渋谷店でした。
途中参加組が多く、開始時は栃木からいらっしゃったY-tarouさん、古典文学好きで現代文学はほとんど読んでないという豊さんと三人で、モーム『月と六ペンス』なんて話を静かにしておりました。で、続々と人数は増え、かなりハイペースに酒は進み、テンションの高い話題になってゆきました。話題に上った作家で言うと、村上春樹、藤沢周、田口ランディ、中上健次、いとうせいこう、高村薫、馳星周、町田康などなどととりあえず弊サイトオフ会としては十分に正しい内容ではあったんですが、とにかくハードでしたな。あんこさんと蒼い弾丸さんは重戦車のように木々をなぎ倒し、t_bearさんとはだちんさんは砲弾の雨を避けながら呼吸困難になるほど笑い、そんな中でもY-tarouさんは薦められた本を律儀にメモし、豊さんは振り飛ばされてリングアウトと。他人が見たら「本の話」をしているなどとは絶対思わないだろうという盛り上がりでした。実は後半わたしかなり呑まれてしまい、話の内容あまり覚えてなかったりもするんですが。。。気づけば閉店時間までどっしりと話してしまいました。ほんとにお疲れ様でした。
Y-tarouさん、「那須の月」ありがとうございました。t_bearさん、「電気ブラン」ありがとうございました。
今回、幹事としては人数把握に苦労してしまいました。1カ月前から告知しているのに3日をきってから次々参加表明があったり。最終的にお店の予約の関係で数名お断りせざるを得なくなってしまいました(その方、ごめんなさい)。それでいて当日急に都合がつかなくなっちゃった人もいたりして・・・。もっと多めに予約しておいて、人数足りなかったらその分自分でかぶるくらいの勢いで行かなきゃだめなのかしらん。反省多々です。不慣れなものですみませんでした。
次回、「第二回」を開催することになったらまたよろしくお願いします。今回来れなかった人も、その時には参加くださいね。しばらくはないと思いますけど。今度はなにか趣向凝らしてもいいかもしれませんね。森林浴しながら各々寝椅子で黙々と本を読む「木漏れ陽オフ」、古本屋を襲撃して戦利品を見せ合う「ブックオフ」とか。
CGIサーバ借りまして
暑いです。
いま新しい出し物を開発中でして、近日中にアップしたいと考えています。うまくやれば当サイトの呼び物にもなろうかと思うんですが、ヘタしたら大惨事かも。とかいろいろ考えつつですね、ここ数日不眠不休でやってるわけです。でもまぁ、有言不実行の多い私のことですから、信じないように。
CGIを置くために、とうとう有料サーバを借りてしまったのですよ。無料サーバは不安定このうえなくって、掲示板がたびたび落ちるとか悔しい思いをしてたので、思い切りました。それでも格安なので心配ではあるんですが、現在そこに移してる掲示板もわりと軽めに動いてるようですし、大丈夫かと。そんでもって、ついでだからもっとちゃんとしたCGIで見せるコーナー立てようかと思って、上記の「新しい出し物」を作ってるわけなんですね。「検索系」なのでサーバに負荷かけて怒られちゃうかもしれないんですけども。
性格診断
オフ会なんですけどね、参加表明してくれてた人が急に都合悪くなっちゃったりとかもして、現在4人しかいないんですよ。僕個人的には大人数はニガテなので(この性格診断でもタイプ8だったりするので)、こじんまりとするならそれはそれでいいのですが、参加者に申し訳ない気分もあったり。どうなることか。今週末です。
ふう、夏ですねぇ。旅に出たいなぁ。考えたら、せっかくデジカメ買い換えたものの、一度も使ってません。使い慣れるためにもデジカメぶらさげてどこか出かけたいもんだなぁ。青春18切符でも買いますか。
赤坂真理
赤坂真理初挑戦。言葉と体が齟齬を起こして、声(あるいは音)へと遡行して行く主題は著者がずっと追ってるものみたいですね。ここまで感覚に寄られると。感情や心情は理解できても(?)、他人の感覚にまではどうにも踏み込めないので寂しいです。この踏み込めなさがために現代的な小説になってるんでしょうね。ふー。
難しい言葉で書かれた本の紹介なんて無用の長物なので、できるだけ平易に「ここが面白いぜッ!」と推したいと思ってるんですけど、こういう作品はどうやっても分かりにくくなるので困ります。
椎名誠はいつもどおり。出版ペースが速すぎるので完全に僕は周回遅れなんですけども、なんとかついていきたいものです。
首の信長
毎日暑いですね。なんだかエアコンの調子が悪くって汗みずくになりながら更新しています。
『首の信長』、小林恭二の悪ノリがうまく発揮されてていい短編集になってるんじゃないでしょうか。僕の中で筒井康隆・清水義範と同じカテゴリーに入れてあるんですが、その中でも小林恭二は正直言って当たり外れの大きい作家だったりするんですけども、この作品は当たりのほうですね。うん。
あなたも信長の首を床の間に飾りたくなること請け合いです。
いつも1日の近況報告では「投稿コーナーの今月のテーマは~」と書いて補完したりしてるんですが、今月は今こうして書きながらもまだ決まりません。なんにしようかなー。