「JTBなど3社、共同で旅行先にちなんだケータイ電子書籍を無料提供」だって。旅先での読書大好き派な私としては興味深いニュース。携帯は持ってないけど。
本の力で旅行喚起、あるいは旅の力で電子書籍の認知度アップと、狙いが分かりやすいわりにはユーザの興味も惹きそうな、楽しげな企画です。
しかしながら、初回からもうセレクトがダメダメです。『坊ちゃん』で松山て。新しいことやろうとしてるのに、なんで『坊ちゃん』なのか。「旅と文学」と言ったらまず夏目漱石という安易さに脱力します。
そんな定型じゃもう全然惹かれない。「藤沢周で新潟を歩く」とかやらないと。山形旅行者に阿部和重『グランド・フィナーレ』とか勧めないと。そんな特殊な嗜好なのは僕だけですか。
箱が進化していっても中に入れるコンテンツが二十年前と同じじゃ面白くないじゃないですか。ねぇ?