上條淳士『SEX』読みました

近況報告

上條淳士『SEX』全7巻

もうすでに世間的には古い話で恐縮。漫画なんですが、上條淳士の『SEX』ってご存知ですか。先日全巻まとめて買ってきて読みまして。

雑誌連載が1988~92年。当時2色刷り単行本の形で2巻まで出て、3巻目が出ないまま12年がたったのでした。それが、2004年11月から2005年5月にかけて再刊行、ようやく全7巻が完結したんですね。最近になって、そのことを知って驚愕モード。ずっと、3巻が出るのを待ってたのですよ。

暴力団抗争、在日米軍、沖縄・福生・横須賀。そのなかを走り抜ける青春。ってストーリーじゃ説明しにくいな。魅力あるキャラクターと、絵から漂う倦怠感が好きです。12年経って、時代を感じさせる部分もありますが古びてません。

上條淳士としては『TO-Y』が代表作と呼ばれることが多く。もちろんこちらも好き。ライブの音圧を絵で表現した漫画としては未だに最高峰。『TO-Y』と比べて『SEX』のほうは、こう、苦味が増してるところがね、「大人だ」と当時思ったのでした。大人のカッコヨサで。