現代歌人大集合

近況報告

古い本で恐縮ですけども、小林恭二『短歌パラダイス』を読んでたら穂村弘東直子が出てきてちょっとうれしい。

歌人を20人も集めて行なった歌合の様子を伝える本なのですが、岡井隆から永田和宏、加藤治郎、荻原裕幸、俵万智までいて、ベテランから若手まですごいメンバーです。現代歌壇の重要人物がいっぱい。97年当時と考えると、ほとんど遺漏ないんじゃないか。

そのなかで当時30代前半の穂村弘と東直子は若手方という感じですが、やっぱり切れ味するどい作歌・批評を展開してます。ベテランたちの中でもぜんぜん負けてませんね。特に穂村弘の解釈には唸る。

こういう本読むことの楽しみのひとつは、新たな作家を知ることですが、いまさらながらに「俵万智ってイイかも」と思いました。聞いたことのある歌はひとつふたつあるけど、歌集として読んだことはない、というまぁ世間並みの触れ方しかしてなかったわけですが、手にとってもいいかなぁと思いました。