今回の候補作は下記とのことで。
大森兄弟「犬はいつも足元にいて」
羽田圭介「ミート・ザ・ビート」
藤代泉「ボーダー&レス」
舞城王太郎「ビッチマグネット」
松尾スズキ「老人賭博」
話題は大森兄弟......。共作は共作で別にいいんだけどなんですかそのペンネームは。
さて候補作の舞城王太郎「ビッチマグネット」、今日レビューをアップしましたよ。12月中には読み終わってたんだけど、「読み終わったけどレビュー書いてない本」が溜まってきてて、あらまぁってこんなタイミング。
でどうだったかと言うと、悪くはないです。4つ星つけましたし。候補作の発表後、世間の評判を見てるとなかなかいい評価みたいですね。舞城とるかも、松尾スズキと同時受賞か、なんて声もある。
でも彼本来の持ち味から言うと比較的ジャンプ率の小さい、こぢんまりした作品で、どうなのかなぁ。これで受賞するんだったら前に候補になった「好き好き大好き超愛してる。」のほうがよかったじゃん(モブ・ノリオが受賞した回だ。だから何、というわけじゃないけど)。まぁでも、「あのときあげないで、なんで今頃?」というのもよくあることではある。
舞城が受賞するためには宮本輝と石原慎太郎の妨害をかいくぐらないといけないわけで、そういう意味においては「ビッチマグネット」は隙間スルっとヌケちゃうかもしれない。彼らでも理解可能な文脈にあると思われます。
発表は14日。