日本語は縦書きか

近況報告

CSS3が日本語の禁則処理、傍点、縦書きなど対応へ、ドラフト公開
http://www.publickey1.jp/blog/10/css3_1.html

EPUBフォーマットに、日本語表記に対応すべく禁則、傍点、縦書き、あるいはルビといった仕様を盛りこむよう要請してて、それがドラフトに落とし込まれましたよと。

うっかりそれを電子書籍の話とばかり思い込んでたんですが、EPUBはXHTML+CSSがベースになってるので、これが実現するとWeb上(その仕様に則ったブラウザ上)でも縦書きなんかができるようになるんですね。なるほど。

日本語としての文章記述に表現の幅が広がることになるのは歓迎すべきことだし、尽力いただいているチームには頭が下がります。

一方で、「縦書き」ということに対しては、私はそんなに必要と思わなかったりするのですよね。この10年来、Web上で横書きの日本語を読む、あるいは横書きに文章を書くということをしてきたわけですけど、縦書きじゃなきゃイヤと思ったことが一度もないなぁと思ったり。横書きにもう相当慣れました。少なくとも我慢して耐えてきたわけじゃない。

「縦書きで書くのが日本語文化です」と言うことにももう逡巡があるというか、みんな、横書きの文章に触れるシーンのほうが生活上でのボリュームとしても多くないですか? 現代の日本語は横書き文化じゃないですか?

紙の本は(まだ)縦書きなので、電子書籍を「本だ」と思わせるためには縦書きの演出が求められてるってことですか。そういう売り方の問題だったらちょっと嫌ですね。

もちろん、私も本好きなので、縦書きがキライということは全然ないですよ、正確に言うと「どちらでもいい」なんですけど、「横書き&縦スクロール」のほうが操作がしやすそうな気はします。電子書籍だったらページの概念も必須じゃないので、「横書き&縦スクロール」でもいいんじゃないか。

本好き(あるいは文学好き)を自称する人間ならありえない考え方でしょうか・・・。