吉田修一『ブランド』
書誌情報
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ブランド2024-04-25KADOKAWA 角川文庫「ねえ。『喜び』って言葉から、どんな風景をイメージする?」風呂上がりの妻から唐突な質問を受けた慎一は、目を閉じてみると、ふいにひとつの景色が浮かんできた。海から眺める東京に似た大都市。同じく想像したらしい妻は、自分は空にいて雪を降らせているという…(「ティファニー2012」)。一流ブランドには物語があり、人生に一瞬の光を輝かせる力がある。著者が20年をかけてその光を切り取ってきた珠玉の作品集。